夏のつらさ、それ「夏バテ」じゃないかも?~夏季うつ病(Summer SAD)という可能性~
明るい季節なのに、なんとなく気分が落ち込む…。
毎年夏になると体調も気分も優れない…。
そんなあなたは、もしかしたら「夏季うつ病(Summer SAD)」かもしれません。
夏季うつ病は、夏になると気分が落ち込んだり不調になる季節性うつ病(Seasonal Affective Disorder)の一種です。
冬に多い「冬季うつ」とは逆で、毎年夏になると症状が出るのが特徴です。
※「夏バテ」は暑さによる一時的な疲労ですが、夏季うつ病はより深刻な心の不調を伴います。
寝つけない・眠りが浅い
食欲がなく、体重が減る
不安やイライラ感が強くなる
「夏なのに楽しめない」と感じる
自分を責める・気持ちが沈む
こうした症状が2週間以上続く場合、ただの夏バテではない可能性があります。
特に、「毎年決まった時期に似たような不調が現れる」場合は要注意です。
若年層・女性に多い
うつ病や双極性障害の既往がある
暑さや日照時間に敏感な方
治療は、通常のうつ病と同様に薬物療法や精神療法が基本です。
それに加え、日常生活の見直しも大切です。
無理せず、涼しい環境で過ごす
睡眠と生活リズムを整える
栄養を意識して摂る(特にビタミンB1やたんぱく質)
SNSとの距離をとる
不調のサイクルを記録する
ご相談ください
6月から9月にかけて、夏のつらさに耐え忍ぶのは簡単ではありません。「鈴虫の鳴き声が聞こえるようになるまで」しんぼうが必要だと感じるかもしれませんが、その間、一人で抱え込む必要はありません。
回復は必ず訪れます。適切な対処とサポートで、この時期を乗り越えられます。
「夏になると毎年つらい」そんなお悩みを抱えていませんか?
当院では、一人ひとりの状態に合わせた診療とサポートを行っています。
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